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IT業界の今後について
「IT業界の今後について」というタイトルでブログの執筆依頼を頂きましたので、一緒に働いているチームのみんなにどのように書いていくべきか率直に相談をしたところ、私たちの働き方について書けば、ブログの目的にかなうんじゃないんですかね?とのチームの結論になりました。
なるほど、未来は不確定なので、その未来を論じるよりも、実際の私たちの働き具合や経験をもとに将来像を書いた方が読み手の皆さんには面白いのかもしれません。ということで、まずは今年のコロナ禍での対応について書き始めようと思います。
東洋システムで新型コロナの話題が出始めたのは、今年の1月でした。2月には全社展開で新型コロナの対策が周知され、海外やクルーズ船のニュースが連日報道されながら、未知のウイルスに対してどのように仕事を続けていくべきなのか、具体的に考え出され始めました。多くの社員が、それぞれのお客様のシステムや運用に密着して業務をさせて頂いておりますので、対面がNGになってしまうことはクリティカルな問題です。全社のリーダーは、それぞれのお客様と必死に調整をしながら、具体的な判断やかじ取りを行っていたと思っております。
そして、このことは私たちのチームも同様でした。
当時、新型コロナは重症化リスクや致死率が非常に高く報道されておりました。最初に私が思い描いたのは、チームの誰一人、感染させてはならないということでした。一人でも感染したのならば、お客様のシステム開発や保守に影響も出てしまいます。何より、社員のご家族に悲しい思いをさせてしまう。そして当然ですが、自分自身も感染したくない。このような状況下で私が決めたことは、ありとあらゆる調整を実施して、みんなが業務を継続できるように先手を打つことでした。
幸運な条件として、東洋システムはお客さまや社員に対して、判断が適切だと認識されれば非常にスピーディに物事が承認され動き出します。そしてもう1点、私たちは全国のお客様に対してZoomを2019年4月から導入・展開をさせて頂いておりました。
業務を継続するにはZoomを用いることが良案であることは間違いない、ただ今年の 2月は、多くの会社もリモートワークの必要性を認識しながらも、初めてのことでどのように行えばよいのか、迷っている状況です。だとするのならば、私たちのチームから先行導入をして、経験をして、失敗をしながらも実践的なやり方を1パターン作り上げた上で、社内やお客様に展開することはきっと有益なはず、と考えました。
その考えのもと、早速手を打つことを決定。2月19日、「お客様の業務継続のために、まず我々のチームでリモートワークの検証を行わせてください」とお願いをさせて頂きました。お客様は、意図をご理解頂いた上で「是非、進めて下さい」と2つ返事でご快諾くださいました。すぐに、お客様のオフィスに大きなディスプレイを設置させて頂きZoomの1拠点とし、それと東洋システム本社、社員1名の自宅、合わせて3拠点をZoomで接続をし、リモートワークを開始しました。
以前はお客様先のオフィスに席を頂き現地で業務をしておりましたが、この取り組み開始以降、お客様は大型ディスプレイに映った我々を、他部署の多くの皆さんにもご紹介してくださり、リモートワークのイメージや理解を積極的に広めてくださいました。我々のプレゼンスを認識して頂きながら、新しい仕事のやり方を一緒に作り上げて頂いたと思っております。このご理解と迅速なご対応は、いくら感謝してもしきれません。
また、リモートワークスタート時、最良なリモートワークはどのように実現できるのかを、チームで様々議論しました。以下の表は、その際にチーム内で検討した資料の一部です。チームのみんなで更に良いものを作り上げていこうという意気があったと思っています。
しかしながら、全員が全く新しい働き方です。会社に承認を頂けたといっても、緊急避難に似た形で、まだ規則も整っていない状況でスタートしています。しかし、規則を整えるには時間がかかる。そこで、当時チームの皆で共通認識しようと掲げたことはシンプルに2点「Don’t’ be Evil」と「Do the Right Thing」です。Googleが創業以来掲げていたモットーにならいました。皆で同じ困難に立ち向かうためには、わかりやすく短い言葉が必要だと思っての対応でした。
2月28日、チーム内に送信したメールより抜粋します。
さて、2月以降にリモートワークが開始されて新しい仕事生活が始まり、みんなが最も困ったことの1つが運動不足でした。この問題もみんなで話し合い、毎日15時くらいにYouTubeのラジオ体操やヨガ、ストレッチなどをZoom越しに行うことに決めました。結果、日常的にこの時間帯は互いに笑いながら、時には悲鳴を上げながら体操を行うことに(笑)。
また、我々のリモートワークが他と異なる点は、日常は音声をミュートにしながらも画像を常時ONにしてお互いの顔を常に見える状況にしたことです。その上、お客様はいつでもこの空間に入ってきて頂けるように致しました。このことにより、いつでも話したいときに相手を確認して話しかけることが出来ます。結果的に、日常の仕事でも、時には緊急のシステム障害対応時も、即時コミュニケーションを開始出来て、突発して起こる様々なことにも対処できる体制になりました。仕事の効率化、体制の強化に加えて、互いを孤立させずにチームで安心感を持って仕事に取り組めることにも繋がったとも思っており、私たちが楽しくリモートワーク出来た特色ある部分だと思っています。
今振り返ると、他にも大変なことも多々あっただろうに、これまで一緒にフルリモートで仕事をしてくれた4名のチーム員の皆さんには心から感謝です。これからも、場所は変わることがあったとしても、互いに声を掛け合いながら、楽しく仕事をしていける我々5名でありたく思っております。
さて、今回のお題は「IT業界の今後について」でした。最後にシンプルにまとめます。
ITは、人が必要とすることがある限り、更に細分化されて、新しいシステムや新たな仕組みが創造され、その都度社会がITにより最適化、再構築されていくと思います。
しかしながら、ITの目的は人の幸せのためにあるべきだと思っています。IT業界の今後は、その目的感を持って我々が創っていくことが大切なのではないでしょうかね。どうでしょうか、私のチームの皆さん。
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