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ITインフラの面白さを伝えたい
今回は、私が以前担当したITインフラ研修のことをご紹介いたします。
私は普段、主にITの中でもインフラ系の業務や保守運用の部門をマネジメントしています。
「IT業界」といわれて一般的にイメージされやすいプログラミングや新しいWebサイトの構築などとは少し異なるため、地味な印象を持つかもしれませんね。ただ、社会や企業の中でシステムが安定して動くためには、サーバやネットワークが正常に機能し、手元のPCや端末から問題なくアクセスができる必要があります。そのメカニズムを理解し支える、社会の中でとても大切な役割を果たしています。
そんなインフラ系のエンジニアですが、やはり花形のアプリケーションエンジニアと比べると数が少ないこともあり、一般的な職業訓練やIT研修ではコースとして設定されていなかったり、学ぶ機会が少なかったりしているのが実情です。そのような背景もあり、弊社と同じ立川を拠点に若者の自立支援に取り組む「認定NPO法人 育て上げネット」様にて行われている「ジョブトレIT」というコースの中で、「インフラ業務の紹介をぜひしてほしい」とお声がけいただき、お話しさせていただきました。
■講義の中で伝えたコト
まずは、ジョブトレITに参加されている方々の中にはIT未経験の方もいるとのことで、IT業界とはという話から始めました。自分がIT業界を目指したきっかけや、これまでに一緒に働いてきた仲間から聞いてきたIT業界のよさ、社会の中での位置づけといった話をしました。
できれば、IT業界で働くことを単純に「多くの人と話さなくていいから」とか「肉体労働ではないから」という理由ではなく、「これが好きだから」「面白いから」という理由で選んでほしいという思いを込めて伝えたつもりですが、どうでしょう。伝わっているとよいですが。
そして、そのIT業界の中でのインフラ的な領域はどこになるのか、OSI基本参照モデルをベースに話していき、インフラの大まかな役割分担の範囲を紹介。
その後、具体的にその範囲の中で、実際にはどんな業務をしているのかを紹介していく形で説明をしていきました。
そして主な業務の紹介の後には、IT業界の中でもITインフラに携わる業務をしているメンバーのやりがいの声を紹介してみました。いくつかここでも紹介すると、
「インフラのパフォーマンスが上がると、その上で動いているアプリケーション全ての性能がよくなるのがダイナミック!」
「ITは目に見えないものをつくるが、その中でもインフラは目に見える機器を取り扱っているので、『これを担当している』と人に言えるのがいい」
「仮想化やクラウド化といったテーマはまさにインフラ!時代に求められている」
といった声がありました。その声をひとつひとつ、インフラの仕事がどんなに面白いか知ってもらえたらと解説していきました。
■登壇を終えて
そんな形で無事にインフラ業務の紹介を終えたところ、嬉しい反応を多数いただきました。
まず、研修の事務局をされているスタッフの方々から「ITインフラの話、初めて聞いてとても勉強になりました!」「こういうお仕事もIT業界の中にあるのだと、これから伝えていけるようになりました」とのこと。やはりインフラ系の話をしてくれる人が少なかったのだろうなと思いつつ、力になれてよかったと安堵しました。
また、聞いてくださった生徒の方からも「どの分野をとっても勉強になることばかりだった」「ITインフラのお仕事はデジタル化が進んだ現代においてはまさにインフラそのものなのだなと感じました」などの感想もいただき、これからITに取り組むモチベーションにもつながったようで、同じ会社で働けなくとも同じ業界で働いていくなら一緒に取り組むこともあるかもしれないし、そういう日がいつか来たら自分も嬉しいと感じました。
■最後に
ITインフラに携わるようになって十数年、楽しかった経験ばかりではありませんが、多くのエンジニア仲間とたくさんのプロジェクトに関わることができ、インフラエンジニアとして歩んでこれてよかったと今も思いながら日々の業務に取り組んでいます。
これからも社会を支えつつ、こういった機会を通してITインフラの業務の面白さをぜひいろいろな方に知っていただければ嬉しく思います。
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